認知症介護の心得!トラブルへの対処法を知る

認知症介護の心得!トラブルへの対処法を知る

対策しなければ大きなトラブルに

近年、多発している認知症をめぐるトラブルとして自動車事故があります。ブレーキとアクセルの踏み間違い、そしてそれを上回るのが高速道路の逆走で、これについては全体の7割が高齢者で、そのうちの4割が認知症の患者さんだったというデータがあるのです。こうした事故は本人や家族だけが辛く悲しい思いをするのではなく、人を巻き込むような事故となることで、経済的負担を強いられることもあるのです。実際に2015年現在、係争中であるものの、家族が気付かぬうちに徘徊し、その時におこした事故により損害賠償請求をおこされ、なおかつ1審と2審では家族の過失が事実上認められたケースもあり、想定できるトラブルにはしっかりと対策をうっておかなければならないのです。

徘徊は出かける理由を探して対応を

認知症介護にあたり、本人を理解してあげるには、何らかの行動を起こすとき、そこには意味があると考えることです。本人なりの理由や原因があり、不安や不快感が行動に表れていることもあるのですよ。そのことを理解することから在宅の介護ははじまります。徘徊は一見、ただ漠然と息もなく歩きまわっているようにも感じますが、そんなことはなく本人なりの意味を持って外出しようとしています。まずは、どのようなシチュエーションで行動しているかを知ることが必要で、すぐには把握できなくても、やさしく、どこへ行くのかを尋ねてみましょう。そして、目的や時間、どんな会話をしてくるかをチェックしていけば、キーポイントをつかむことができますよ。

先回りと認識しやすい工夫を

認知症の症状のひとつ、見当識障害では場所などがわからなくなるだけでなく、そのものが何に使われるのかも判断できなくなることもあります。満腹感を感じる機能が低下することにより、異食といって食べられないものを飲み込んでしまう恐れがあるため、タバコや電池など危険なものは、できればカギ付きの棚にしまうなど、本人が触れられない状態にしておきましょう。異食の背景には寂しさや不安感を紛らわせたいという気持ちがありますので、一人にしないことも大切です。また、口にしようとしても慌てて強く怒ったりせずに、優しく注意してお菓子などをみせて、そちらを食べさせるようにするといいでしょう。また、本来施設にいる人に起こりやすい行動ですが、リフォームなどで家の内装が変わったりすると、家にいるのに夕方になると自宅に帰りたいと言い出すことがあり、このようなときには、一緒に外出して町内を一周して自宅に戻るだけでも安心してくれることもありますよ。ひとつ、ひとつの対応は大変ですが、専門家などにも相談しながら対応して大事に至らないようにすることが重要です。

昨今の日本では、高齢化が深刻化してきていることもあり、それに伴って、介護に就職する人が増えてきているのです。